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環世界と量子論が示す新しい認識論:観測者中心の世界観への転換

はじめに:客観的現実という幻想を超えて私たちは長らく「客観的な現実」が存在し、それを観測者が受動的に認識すると考えてきました。しかし、20世紀以降の生物学と物理学は、この前提を根底から揺るがしています。生物学者ユクスキュルが提唱した「環世界(Umwelt)」理論と、量子力学における観測者問

汎心論と量子論の融合:田坂広志とボームが示す意識と物質の統合モデル

意識と物質の境界を問い直す新たな視座現代科学は物質世界の謎を解き明かす一方で、「意識とは何か」という根源的な問いに未だ明確な答えを出せずにいます。デカルト以来の心身二元論は、心と物質を別種の実体として分離してきましたが、この分断こそが意識の本質を理解する上での最大の障壁となっているのかもし

意識と時間の統合理論:ボームの量子論とフッサール現象学が描く新しい実在像

はじめに:意識と時間をめぐる根源的な問い私たちは時間の中で生きているのか、それとも時間そのものが意識によって構成されているのか――この問いは、哲学と物理学の双方において長年議論されてきた根源的なテーマです。量子物理学者デヴィッド・ボームと現象学者エトムント・フッサールは、それぞれ異なるアプ

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